【2012年4月8日】
千代田区役所にて、さくらブックフェア。
雑本党の出番なし。鑑賞に務める。
水島爾保布『愚談』2万5000円、『痴談』1万5000円。どちらも函付の美本。
奈良絵本『すみよし物語』、彩色が強烈に美しい極上品。陶然と見惚れる。全3冊15000000円(1千500万円)。
岩崎灌園『本草図譜』95冊、350万円。
神保町まで歩いて、一昨日のように古本露店をぶらぶら。
これという出物にはぶつからず、途中の郵便ポストに目録請求(本の散歩展)の封書を投函。
九段下ビル、更地になってしまった。
九段下駅まで引き返すと、花見客でごった返している。
花よりも団子よりも古本なのだから、東西線で高田馬場へ行き、BIGBOXの古書感謝市。ここでも買物ナシ。
それから高円寺に漂着し、中央書籍、古楽房、連日の古本博覧会、さらにDORAMAとさまよう。
購入ナシの今日はオケラだ。
【2023年11月追記】
千代田区役所1階の区民ホールで開催された「千代田のさくらブックフェア」。
「神保町秘蔵の稀少古書」と謳っているくらいなのですから、均一棚を本拠地とする者にとっては無縁の世界であるのは当然です。
しかし時には世にも美しい稀覯書を鑑賞すると、眼玉の奥が洗われて、視界がすっきりします。
こうなるともはや美術展です。
美術展のようではありますけれど、すべて値札の付いた販売品であるところが古本の愉快です。
しっかり調べ切れておりませんけれど、さくらブックフェアはこの年限りの開催だったのではないかと思います。
例年、桜の季節は「神保町さくらみちフェスティバル春の古本まつり」として、古書店街の靖国通り沿いに古本屋台が並びます。
コロナ禍による中止、また同じく中止の続いていた「神田古本まつり」が時期を移して3月に開催されるなど、ここ数年は異例の出来事が続きましたが、2023年、春の古本まつりは復活しました。
春の古本まつりにつきましては下記合わせてご参照ください。
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神保町さくらみちフェスティバル春の古本まつり
→【古本まつり】かけあしガイド(東京)