【2012年9月1日】
西部古書会館、杉並書友会。
竹岡書店の棚から『古本屋日記・老残随筆』伊吹ふみ子(三茶書房/1996)400円、茶々文庫から『新時代の住宅建築構造図解』増山新平(大洋社出版部/昭和14/16版)840円、キクヤ書店では『男の知らない女のセックス』正保ひろみ(河出文庫/2004)105円。以上3冊。
いつのまにか外は雨。久しぶりの雨だ。
ネルケンで珈琲を飲んで外に出ると、もう雨はやんでいる。
荻窪、ささま書店に寄道して『漬けもの風土記』東日本篇・西日本篇/柳原敏雄(中公文庫ビジュアル版/1995)2冊420円。
吉祥寺、いせや。
二杯目の焼酎を飲んでいるとふたたび雨。猛然と降る。
急ぐ用事もないので、ぼんやり雨景を眺めながら焼酎もう一杯。
ほろほろとなる頃に雨上がる。
【2012年9月5日】
彩の国所沢古本まつり、第63回。
1階で『死の蔭探検記』橘外男(現代教養文庫/昭和52)210円。
8階、藤井書店から『小住宅の設計』蔵田周忠(主婦之友社=生活叢書/昭和22/再版)315円。
浦和の金木書店から『台湾の鉄道』徳田耕一(JTBキャンブックス/1996)525円。
宮本書店で『続戯評の旅』横山泰三(朝日新聞社/昭和44)840円。
岡田書店で気になった『妖女入門』、800円に逡巡、会場を一周したのちに訪れるとすでに無くなっていた。11時から13時半まで。
所沢駅を跨いで西口のプロペ通り。
地下に降りた所に百味という居酒屋がある。朝11時からの営業が素敵だ。
いつも古本まつりのあとはさっさと西武電車に乗ってしまうので、たまには所沢で一杯呑んでみよう。
プロペラ通りではなく、プロペ通りという名称も、何とはなしに胸の襞をくすぐる。
ビール大瓶420円、レモンサワー210円、太刀魚薄造り630円、まぐろぬた525円。
古本のあとの至福のひととき。
【2024年6月追記】
古本歩きのあとの一杯は愉しいものです。
明るいうちからの昼酒ともなれば、味わいはまた格別です。
買ったばかりの本をさっそくめくってみたり、予算の都合で買えなかった本に思いを馳せてみたり、お酒の酔いはふくよかに。
ひとたび味を知ったとなると、だんだん、古本のついでに飲むのではなく、お酒を飲むために古本を買うというようなあべこべにもなるわけですが。
一杯、もう一杯と杯を重ね、心身すっかり解きほぐされる頃合に……いつのまにかまた古本が買いたくなってくる。
(ビール大瓶420円など、2012年当時の価格です)