【2013年1月26日/2026年9月追記】ギャラリー・ビブリオの新春古本市

【2013年1月26日】
西部古書会館、中央線古書展。
常田書店の棚で『霊界物語り』田渕茂(東亜書房/昭和11)500円。定価10センの小冊子。
古書ワタナベの棚からは、
『激突!』リチャード・マシスン(ハヤカワ文庫/昭和54/4刷)150円
『山の神』吉野裕子(講談社学術文庫/2008)300円
『腰ぬけ連盟』レックス・スタウト(ハヤカワ文庫/2001/5刷)100円
『読後焼却のこと』ヘレン・マクロイ(ハヤカワ・ミステリ/1996/再版)300円
『幽霊が多すぎる』ポール・ギャリコ(創元推理文庫/1999/再版)100円
廉価の文庫本やポケミスを拾い集める。

『霊界物語り』田渕茂(東亜書房/昭和11)表紙
『霊界物語り』田渕茂
(東亜書房/昭和11)

吉祥寺。
外口書店にて『3000人斬り美女の昇天セックス作法』北島玲(ベスト新書/2009)300円。
ブックオフ吉祥寺駅北口店では『リチャード三世「殺人」事件』エリザベス・ピーターズ(扶桑社ミステリー/2003)105円。
さあ。さて……。12月に大失態を仕出かして以来のいせや総本店。
莫迦は莫迦なりに謹慎を課すようなこの一箇月ではあったのだが――、そう言いながら他の酒場には行っていたのだからなまぬるい自粛だが――、そろそろ解いてもよいだろう。よいのか?
お店に近づくときには、さすがに身が緊まる。焼酎の最初のひと口に、また一から勉強だ。

無事にいせやを出て、国立へ。
ギャラリー・ビブリオにて岡崎武志氏が主催する新春古本市。
靴を脱いで部屋に上がると、友人S氏とばったり遭遇。
『イカロスの飛行』レーモン・クノー(ちくま文庫/1991)500円、『明治文壇の人々』馬場孤蝶(ウェッジ文庫/2009)500円、『アジアラーメン紀行』森枝卓士(徳間文庫/1995/2刷)200円、文庫本を3冊選んで、最後に引っ掛かったのは宮崎博史『緑野ふたたび』(電通/昭和30)。
副題「戦後十年広告の物語」が示すとおり、内容は広告史の読み物らしく、発行所も電通なのだが、この宮崎博史はユーモア文学の宮崎博史なのだろうか。
奥付の略歴には「三越宣伝部長、セントラル映画宣伝部長を経て、作家活動に入る」と簡潔に記されているだけで、著書の明記はない。はてな。
まあしかし、目次には「山名文夫とその周辺」という項目も見えるし、本文のカットは猪熊弦一郎だし、買ってみよう。
値札が付いていなかったので、帳場の係の人はその本を持って奥の部屋へ行く。奥の部屋からぱらぱらめくりながら岡崎氏がお見えになって、300円でどうでしょう。
この際だから思い切って「ユーモア文学の宮崎博史でしょうか?」と尋ねると「たぶん、そうじゃないかな……」と短いお答えが返ってきた。私淑する先達との、またとない機会だったのだが、なんだか花の咲かない質問をぶつけてしまった。ちいさく反省。

S氏と立川で珈琲を飲み、S氏の収穫品、昭和9年の『娯楽大全』をひろげて駄洒落(地口)の研究。そして夕暮れ、酒場のほうへ。
ほどほどの頃合いにオヒラキにして、S氏は世界堂でHの鉛筆とねりけしを買う。駅の改札の前で、それじゃあまた。

《新春古本市》チラシ
《新春古本市》チラシ

【2026年9月追記】
岡崎武志氏のお姿は今でも時折、西部古書会館の即売展でお見かけします。
お見かけするときはいつも鼻唄を唄っていらっしゃるように覚えるのですが、それはたぶん初めて古書会館でお見かけしたときにたまたま唄っていらして、その印象が深く浸みこみ、ほんとうは唄っていなくても唄っているように、頭の中で誤った認識が強制されるのかもしれません。

〈関連日記〉
ギャラリー・ビブリオの古本市につきましては以下に記述があります。
→【2012年7月14日/2024年3月追記】『酔っぱらい健康法』から岡崎武志一人古本市へ

蛇足ながら……