【2012年12月8日/2025年5月追記】『毎日のサラダ』50円など

【2012年12月8日】
左腿に大判の湿布を貼る。
安静に寝ているのが無難なんだろうけれど、そうもゆかない。所沢へ。
足に痛みを抱える者にとって、エスカレーターはなんと親切な乗り物だろう。下りは特に親切だ。
彩の国所沢古本まつり(第64回)。
玄関の外に置いた50円均一の平台から『ふるさとの駅』檀上完爾(読売新聞社/昭和49)と『毎日のサラダ』大原照子(主婦の友文庫/昭和55/16刷)。
建物に入って1階会場では『蝶の切手』西田豊穂(講談社文庫/昭和61)400円。『宇宙船オロモルフ号の冒険』石原藤夫(ハヤカワ文庫/昭和62/2刷)100円。
地上で幾冊かの収穫を得れば期待も上昇、8階のくすのきホールへ。
ま、そう思うようには参らず、藤井書店の棚で『ふたりはいい勝負』レオポルド・ショヴォー(福音館文庫/2003)210円手にとってからは、広大な会場を、中盤は眺めるだけの棚巡りがつづく。
後半、ブックジャムの棚にて『お好み青色申告』峯岸義一(美和書院/昭和31)367円。
窓際、壁際、窓際と、ホールの三方を取り囲む文庫台から『経国美談』矢野龍渓(岩波文庫/昭和44)上下巻2冊350円。
記述はほんの数行だが、ここまでおよそ4時間の行脚。
能率なんかは気にせずに、古本に囲まれて歩く幸福を、嚙みしめるように歩きたい。しかし休憩なしの4時間はかなり草臥れた。

《彩の国所沢古本まつり》第64回/チラシ

【2025年5月追記】
なぜ大判の湿布を貼ったかというと二日前に酔っ払って転びました。
「彩の国所沢古本まつり」は所沢駅東口のロータリーに面したくすのきホールが会場です。
1年4回、その後も回数を重ねて2025年5月の開催が第114回。
本会場は8階の大ホールですが、1階のエレベーターホールにも結構な量の本(文庫中心)が並びます。
玄関先には50円均一の外台が置かれ、ここから何かを見つけるとちょっと勢いがつきます。
勢いがついたからと言って、発見が続出するかと言うとそうでもなく、一歩進んでみるまでは、そこに何があるのかないのか、分かりません。
8階会場はとにかく広大ですから、あまり見つかりすぎると、会計時に大きな落とし穴が待ち構えている。程々が恰度よいのでしょう。
たまには、1時間くらいで快速に巡ってみようかと、能率主義への転身を試みることもありますが、失敗します。