【2010年1月9日】
西部古書会館、高円寺展。
昨夜はモツ鍋をつっつきながら友人と飲み終電で帰宅。宿酔というほどではないのだが、覚めているのか眠っているのか、なんだか目がしょぼつく。腹に力が入らない。
たまにはそんなときもあるだろう、無理に気張るのはやめて、ぼんやり泳ぐように書架を浮遊して、『蝶の生活』新村太朗(日本教育出版社)550円と、現代ユウモア全集『恋を吹く喇叭』佐々木味津三、300円を、浮輪のようにつかんでみる。帳場で今回の目録をもらう。
会計を終えて靴を履き、ガレージ脇の灰皿で煙草を吸っていると、カメラを持った異国の女性が「YES!」と頓狂な声を上げてそこにある本の表紙を撮影している。何の本が「YES」なのだろうと思って見てみると奈良林祥『HOW TO SEX』だった。
それから高円寺ガード下の都丸支店店頭棚を漂って、そのままふわふわと神保町に漂着。東京古書会館の下町書友会へ。
『夜想』式場隆三郎(大元社)1000円と、『わが文壇紀行』水守亀之助(朝日文化手帖)315円、2冊を買う。
そうして、腹に力は入らなくても下腹のあたりは勝手に力むのか、アムールショップにてエロホンの『マダムX』(ブライト出版)大胆な太もものこれはこれで、新年あけましておめでとうなのか。
2010年1月9日 今日の1冊
*下町書友会/東京古書会館
『わが文壇紀行』水守亀之助(朝日文化手帖/1953)315円
【2022年11月追記】
西部古書会館で行なわれていた「高円寺展」。
2010年は1月・5月・9月と3回の開催があり、目録が発行されることもありました。
翌2011年も1月と5月に開催されたのですが、その5月を最後に、以降の開催は見られません。
高円寺展という、いかにも西部古書会館らしい名称が消えてしまったのはさびしいです。
当時の西部会館は靴を脱いで室内会場に入りました。
正直に言うと、2010年1月9日の今日の1冊は『マダムX』だったのかもしれませんが、いったい何を書きつけているのか、改めて読み返してみると我ながら莫迦な日記です。