【2011年12月9日】
東京古書会館、書窓展。
あきつ書店の棚で水谷まさる『少女詩の作り方』(交蘭社/大正11)1500円……これが『少女詩の作り方』ではなく『少女の作り方』だとしたらどうなんだろう。五七調の人造少女はときに破調してあられもない抒情を唄うのだろうか。
かわほり堂から『米澤順子詩集』(第一書房/昭和7)1800円。第一書房の堅牢な造本。巻末の年譜を見ると、米澤順子は昭和6年に38歳で早逝している。
その他、『日本電車発達史』吉川文夫(カラーブックス/平成元)300円、もういちどあきつ書店に戻って棚の下をごそごそやって大和田建樹に関する研究冊子、『大和田建樹の作歌活動と東榎町』一瀬幸三(新宿郷土会/平成5)100円。
古書店街の店頭棚に沿って九段下まで歩く。
途中、神田古書センターで『幻の人車鉄道』伊佐九三四郎(森林書房/昭和61)400円。
東西線に乗り、高田馬場BIGBOX、今年最後の古書感謝市は買物ナシ。
高円寺、西部古書会館。ブック&A。ガレージで吉田類『酒場歳時記』(NHK出版生活人新書/2004)200円。室内はこれという出物にぶつからず。
高円寺ガード下、都丸書店の店頭棚を覗いたあとは午後3時の四文屋に落ち着いて、さっき買った『酒場歳時記』を拾い読み。
酒場詩人、吉田類氏の詩情に触発されて、即席詩人になったつもりになって、即席は即席なりに眼前でぐらぐらたぎる煮込みの大鍋を詩情するのであった。
【2023年6月追記】
『少女詩の作り方』を購入はしましたがその後、自ら少女詩を作ることはありませんでしたので、もしそれが『少女の作り方』だったとしても、少女を作りはしなかったのでしょう。