【2012年10月5日】
東京古書会館、城南展。
ハーフノート・ブックスの棚に中村宏『呪物記』(大和書房/昭和48)発見。1000円はうれしい。
A・ブローク『薔薇と十字架』(平凡社ライブラリー/1995)315円はどこのお店の出品だったか、値札を丸ごと剝がしてあるので思い出せない。
三茶書房から日本特価書籍まで、古書店街の店頭をザッと眺めて次は南部古書会館。
五反田アートブックバザールへ。
やなせたかし『セントバーナードとたびびと』(フレーベル館=キンダーおはなしえほん/1997)は初見の絵本だった。525円。やなせ先生は福音館こどものともに作品はあるのだろうか。あってもよさそうだが、ないかもしれない。
【2012年10月6日】
朝寝坊。10時半、西部古書会館。杉並書友会。
浅見書店より『バンビ・ブック』横山隆一なんでも号(朝日新聞社/昭和31年2月号)300円。
『バンビ・ブック』各号は即売展ではちらほら見かけるが、まだ買ったことはなかった。
この横山隆一なんでも号は初めて見かけた。漫画、カット、エッセイ、座談会と、丸ごと1冊が横山隆一特集で、表紙に〈おとなにも子供にも楽しい〉と謳ってあるとおり、なかなか面白そうな内容だ。
ぶっくす丈の棚より『輝く世界』アレクサンドル・グリーン(妖精文庫/昭和53)400円。
次回の目録を申し込む。
ネルケンでひと休み。珈琲一杯のあいだのにわか雨。
【2012年10月8日】
高田馬場BIGBOX、古書感謝市。
『電気機関車』関崇博(カラーブックス/昭和56)400円。
新宿サブナードの古本浪漫洲は今日が最終日の300円均一。
『随筆うどんそば』山田竹系(四国毎日出版社/昭和52)300円。元値500円の値札が貼り付けてあった。以前、小宮山書店のガレージセールで同じ著者の『随筆さぬきうどん』を買ったことがある。
西下して八王子古本まつり。
購入ナシの螻蛄に終わる。
佐藤書房へ行き、『駅弁』田崎乃武雄(秋田書店=サンデー新書/昭和39)420円に救われる。
【2024年11月追記】
その後の消息を少々……。
▶東京古書会館の「城南展」は2023年1月の開催をもって終了となりました。
▶南部古書会館の「五反田アートブックバザール」も2016年4月の第16回を最後に終了しています。
▷西部古書会館の「杉並書友会」は現在も行なわれています。2024年は年7回の開催。現在、目録の発行はありません。
▶高田馬場BIGBOX「古書感謝市」、終了しています。2013年9月が最後でした。
▷新宿サブナード「古本浪漫洲」は続いています。年3回。最終3日間の300円均一が名物です。
▷「八王子古本まつり」も続いています。5月と10月の年2回。野外の古本まつりです。
栄枯盛衰は世の常ですが、長年続いていた催事が終わってしまうのはやはり淋しいものです。
毎月のように開催していた古書感謝市などは尚更に。
東京古書会館では城南展のほかにも、我楽多市(2022年7月終了)、城北展(2024年5月終了)と、このところ閉会が相次ぎました。
もちろん新しい催事も誕生します。
東京会館を見てみると、東西吉祥会(2023年4月)、中央線はしからはしまで古本フェスタ(2023年7月)、萬書百景市(2024年6月)が誕生しました。
終わるばかりではありません。
即売展(古本まつり)や古本屋さんは、時と共に移り変わってゆきますが、変わらないのは、いつもそこには古本があるということです。
人の手からまた別の人の手へ、書物は残り続けます。