【2010年9月25日/2023年1月追記】中央線古書展、ささま書店、ブックオフ

【2010年9月25日】
曇天で、半袖では寒いほどの風が吹く。季節の急転だ。暑くても寒くても古本だ。
西部古書会館、中央線古書展。
菅原通濟の種々の随筆集は、即売展ではよく見かけるのだが(印象で言えば毎回必ず)、函入りの頑丈な本ならなんとなく見送るし、軽装の新書判ならなんとなく買う。
河出文庫『楠田匡介名作選』や、サンリオSF文庫などを組み合わせて、7冊の購入。
会場でいちばん惹かれたのは加藤一雄『無名の南画家』だった。昨日は『隕石の寝床』を奮発したばかりということもあり、5000円の余裕はなかったが、質素で、薄くて、美しい本だった。

購入メモ
*中央線古書展/西部古書会館
『楠田匡介名作選』(河出文庫)350円
『ひとりよがり』菅原通濟(創藝社)100円
『女の学校』菅原通濟(大蔵出版)100円
『旅に出る時ほほえみを』ナターリヤ・ソコローワ(サンリオSF文庫)400円
『飛行する少年』ディディエ・マルタン(サンリオSF文庫)800円
『着飾った捕食家たち』ピエール・クリスタン(サンリオSF文庫)800円
『へそ曲がりフランス文学』渡辺一夫(カッパブックス)200円

空はいつのまにか青空だ。
球陽書房の本店を覗いていると、頭上の高架ホームから、ただいま上下線とも運転見合わせ、と構内放送が聞こえてくる。
しばらく動かない様子なので、都丸支店では店頭店内を隈なく眺め、それから久しぶりにネルケンで珈琲を飲む。
1時間ほどのんびりして、動き始めた電車に乗って荻窪。
ささま書店にて、店頭均一棚から朝日文化手帖と現代詩文庫3冊。店内では横田順彌氏の古本探偵と土方定一のトコトコ。

*ささま書店/荻窪
『我が胸は自由』阿部知二(朝日文化手帖)105円
『三好豊一郎詩集』(思潮社現代詩文庫)105円
『中江俊夫詩集』(思潮社現代詩文庫)105円
『犬塚堯詩集』(思潮社現代詩文庫)105円
『古本探偵の冒険』横田順彌(学陽文庫)315円
『トコトコが来たと言ふ』土方定一(平凡社)1050円

珍しく北口のブックオフ(BOOKOFF PLUS荻窪駅北口店)に立ち寄ったのは、今月末でポイントカードが終了するからだ。
今朝の新聞に、ツタヤが新刊に加えて古書(中古本、と表記してあった)の販売を開始したという記事が載っていたのだが、今まで、ブックオフとツタヤは提携していてポイントカードも共用だった。
それが今度からは古本の商売敵になるということだから、喧嘩別れとは言わないまでも、それじゃあ別々にやりましょう、ということになったのかもしれない。
これまでに貯まっていたポイントは引き続きツタヤでは使えるそうだから、ブックオフであわてて使い切らなくてもよさそうなのだが、店内をうろつくと食堂車と駅弁の本があったので、すっきりと使い切る。
『食堂車乗務員物語』宇都宮照信(交通新聞社新書)400円と『美味駅弁紀行』(昭文社)550円。

【2023年1月追記】
西部古書会館の「中央線古書展」は年6回、奇数月の開催です。
現在、目録は発行されていません。
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高円寺ガード下の入口脇にあった「球陽書房本店」および、ガード下の「都丸書店支店」はすでに閉店しています。
ガード下の古本屋については下記をご参照ください。
【2009年10月24日/2022年11月追記】西部古書会館の好書会から都丸書店支店、ささま書店
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荻窪の「ささま書店」は2020年4月に閉店し、同年7月からは「古書ワルツ荻窪店」となりました。
店頭の均一棚はそのまま受け継がれて健在です。
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「ブックオフ」はその後、独自のポイントカードを提供しています。
税抜き価格で購入100円につき1ポイントですから、均一棚ばかりをまわっていると、なかなか貯まってくれません。