【2011年1月9日】
東京古書会館のサンシャイン古本市は新しく登場した即売展。
常連客の立ち話を小耳にはさんだところ、池袋サンシャイン文化会館の古本まつりが今年は開催されず、その代替として今回の即売展が開かれたようだ。
そう言えば浅草松屋で行なっていた古本市も、売場の縮小とかで去年かぎりで終了したとのことであるし、各所での恒例古本市の減少は淋しい世相だが、古本そのものが無くなるわけではないのだから、そう気に病むことはないだろう。
玉川一郎、丸木砂土、セリーヌ、徳川夢声、それから佐藤藝古堂の棚では粋筆新書に恵まれる。
購入メモ
*サンシャイン古本市/東京古書会館
『話のアパート』玉川一郎(六興出版社)840円
『女の絵はがき』丸木砂土(住吉書店)525円
『なしくずしの死』上・下 L・F・セリーヌ(河出文庫)2冊840円
『連鎖反応』徳川夢声(東成社)1265円
『げんいち先生風流談』矢野目源一(美和書院)525円
『風流あけすけ噺』久木光(あまとりあ社)315円
『随筆浮気笑論』佐々木久子(日本文芸社)315円
即売展のあとは中野へ直行。
まんだらけ、古書うつつ、ともに発見なし。
線路伝いに高円寺まで歩いて、西部古書会館の高円寺展。
伊藤芳夫『サボテン綺談』と福田清人『名作モデル物語』、300円の朝日文化手帖を2冊。
それから松岡貞総『麻薬の愛嬌』(短歌新聞社)500円。それからプリーモ・レーヴィ『周期律』(工作舎)1000円。
古書会館の近くの中央書籍を初めて訪れて、田辺茂一『おんな新幹線』(徳間書店)1200円。
いつも高円寺には昼間しか滞在しないのだけれど、こうして日が暮れると、あちらこちらで呑み屋の灯りがたいへん懐かしい。
大将3号店に吸い込まれるのも已むを得ず。なおふらふらとガード下の四文屋へ流れ着くのもまた然り。
【2023年3月追記】サンシャイン古本市など
2010年まで、池袋のサンシャインシティ文化会館では「サンシャインシティ大古本まつり」が行なわれていました。
2011年、その代替催事として、会場を東京古書会館に移して開かれた「サンシャイン古本市」でしたが、いちどかぎりの開催に終わりました。
翌年以降は開催されていません。
〈関連日記〉
サンシャインシティ大古本まつりについては下記ご参照ください。
→【2010年3月20日/2022年12月追記】池袋・サンシャインシティ大古本まつり
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西部古書会館の「高円寺展」は、この4か月後、2011年5月の開催を最後に終了となりました。
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中央書籍、正しくは「中央書籍販売高円寺店」は、古書会館のすぐ先の、高円寺あづま通り商店街に店舗を構えます。現在も営業しています。