【2012年10月21日/2025年1月追記】三省堂の店頭古書市と新宿展

【2012年10月21日】
新宿展の初日は11時開場なので、まずは10時から営業している三省堂の店頭古書市を覗く。
こちらも今日が初日。
野村恒彦『神戸70s青春古書街図』(神戸新聞総合出版センター/2009)500円、購入する。神戸古本巡りミステリー篇。

10時半、少し早目に古書会館へ赴くと、日曜日はいつもそうなのだが、初日にもかかわらず出足が鈍い。まだ5、6人しか並んでいない。
11時、新宿展
ぶっくす丈の棚から『近代たばこ考』大溪元千代(サンブライト/昭和56)500円、いこい書房の棚から『古本屋奇人伝』青木正美(東京堂出版/1993)600円。
早く並んだからと言って大漁を収めるとはかぎらない。腕!

三茶書房から@ワンダーまで、日曜も営業している店頭を飛び石で歩く。九段下から地下鉄で中野。
ブロードウェイのまんだらけと古書うつつ、巡回。
吉祥寺、いせやに落ち着いて『神戸70s青春古書街図』読む。面白い。どんどん読む。
神戸の古本屋はもうずいぶん昔、三宮だったか元町だったか、商店街の中の古本屋を何軒か歩いたことがあったが、屋号は覚えていない。

【2025年1月追記】三省堂書店神保町本店
「三省堂書店神保町本店」は現在建て替えの真っ最中です。
2022年に旧ビルが取り壊されたあとはしばらく更地の状態が続いていました。駿河台下交差点から見上げると、神保町1丁目1番地の空はずいぶん広い眺望でした。
地中の基礎工事が終わって鉄骨が組み上がりはじめると、そこからはどんどん捗って、今や旧ビルの高さを超えるほどまでに伸びあがっています。
旧本店では1階の正面入口や8階の催事場を使って定期的に古書市が開かれていました。
また4階には常設の古書売場「三省堂古書館」を設けるなど、さすが神保町の本屋さんというような古本への取り組みを展開してくれました。
本店は現在、少し東寄りの小川町に場所を移して「三省堂書店神保町本店(小川町仮店舗)」として営業しています。
仮店舗には、古書市や古書館の引越しはなかったのですが、新しい店舗が開店する際には、ぜひ古本も一緒に戻ってきてほしいと願います。
早ければ新本店ビルは2025年に竣工するという話を聞いた覚えもありますが、今の段階では2026年の新店舗開業を予定しているそうです。
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「新宿展」は2016年に終了しています。
東京古書会館の即売展のほとんどが金曜土曜に開催するなかにあって、日月開催という独特の日程でした。
初日の日曜日の開始時刻は午前11時。他の即売展より1時間遅い始まりです。うっかり10時に駈けつけて時間を持て余すということもありました。
新宿展につきましては下記合わせてご参照ください。
【2009年12月13日/2022年11月追記】東京古書会館の新宿展
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『神戸70s青春古書街図』がどのように面白かったのか、改めて読み返したいのですが、それがどこにあるのか私には分かりません。著者の野村恒彦氏には申し訳ありません。
「面白い」と書いてありますので、面白いことは間違いないと思います。古本屋さんで見つけたら購入をお薦めします。
書く必要のないことですが、昨年暮れ、部屋に積み上げた本の大崩落がありました。
その際、残念ながら『神戸70s青春古書街図』との再会はなりませんでしたけれど、崩れたら、積み直すよりほかありません。
崩れてみると、こんなところにあったのか、とか、こんな本を買っていたのか、とか、いちいち驚いてページをめくりはじめるから、片づけは永久に終わりません。

(写真)三省堂書店神保町本店新ビル建築中/2025年1月撮影
三省堂書店神保町本店新ビル建築中(2025年1月)